さて、ようやく攻略終わりました。
遅くね?というのは無しで。ALcotの作品が好き過ぎて、祭の後の寂しさを味わうのが苦手でつい準備中のわくわく感をずっと味わいたくなる症候群なんです。でも人気投票始まるので一気にプレイ。
攻略順は佐緒里→優香→絢乃→ルイ。単にロリが大好物だから最後に回した、というのもあるし、キャラクターの重要度的に明らかにルイが物語の核心に迫るので。
プレイ時間は、
共通パート+佐緒里で11時間5分、優香編で5時間45分、絢乃編で5時間20分、ルイ編で5時間40分ほど。
いつもならプレイ速度はそこそこに早い方なので、今回は結構じっくりやった方かなと。
とりあえず共通パートはすっとばして、個別ルートの感想をとぅぎゃったので個別の感想はリンク先のTogetterで。ルイ編に関しては一緒にまとめみたいなのを載せちゃってるのであまり参考にならないかなと。
佐緒里編
http://togetter.com/li/372759
優香編
http://togetter.com/li/372926
絢乃編
http://togetter.com/li/373291
ルイ編
http://togetter.com/li/373713
さて、全体的な感想。
ぶっちゃけた話、ルイ編やるまでは非常に不完全燃焼。
ルイ様という存在を抜きにしたら、多分全編通して不完全燃焼。
多分原因は、ヒロインに関係するサブキャラの大半がネタ方面でしか活躍してなかったからかなと。
エンジン……は大活躍だったので除外。佐緒里ルートで不完全燃焼なのは戦闘のテンポの悪さと話のジャンルと中の人関係でどうしても鬼ごっこ!と重ねちゃうから。
優香編では美香、乃々と二人のサブヒロインが出てくるけど、それが上手く機能してなかったかなという印象。
優香の復讐というテーマは良かったんだけど、最終的に話が乃々を助けることになったのが問題なのかな。
せめて美香が説得して乃々を止めるとか、逆に美香が佐緒里よろしく敵となって、乃々と優香が協力して止める、とかいう話なら多分すんなり行ったんじゃないかなって。
やっぱり美香が最後蚊帳の外だったのはどうなのかなって。美香だって乃々の友達な訳だし。
絢乃編のお父さんはもっと酷いかも。
真実を語ったところまでは良かったのに、その後の活躍がイマイチ。応援してるだけじゃあねぇ。
せめて絢乃と鷹音が戦ってるところに止めに入るくらいの活躍をさせてあげても良かったんじゃないかなって。
あと絢乃編はラストバトルのテンポも悪い。鷹音が復讐しようとしてるというのはすごく良かった。ダークヒーローとかでは復讐ネタは鉄板だしね。
それなのに、結局力が暴走して巻き込まない為に一人消滅する道を選ぶ。というのは残念すぎる。
復讐という点では優香と同じなんだから、ここは絢乃と晃太郎が力づくで止めさせるって流れの方が盛り上がったんじゃないかなぁと。ここら辺が非常に不完全燃焼だった。
ルイ編……は特にどのサブキャラが云々というのは無いんだけどね。
ただ、全体を通して一番何が残念だったかというのを考えてみてわかった。
物語の黒幕であるキャサリンというキャラクターが非常に薄っぺらいってことが一番の原因。
この人、最後の最後まで救われないイヤなキャラで終わったよね。
動機も、宇宙人で得体のしれない力を持っているから父親に棄てられたとかそういうのが根本的にあるとはいえ、ただの選民思想だった訳だし。
なんというか、悪い意味でテンプレ通りの悪役だったのが残念。
これじゃあ「ただの悪役」でしかないのよね。嫌な部分しか描かれてないんだから。
ヨーゼフも自分のエゴの為に悪事を働いたけど、あれはまだネタになったり、そこまで憎めないキャラだった。まあ動機がアレだから憎めないのかもしれないけどw
キャサリンは終始「ただのイヤな人」でしかなかった。これでもう少し何かしらのギャップ萌えとか、好きになれる要素があったり、最終的に彼女が救われるシーンがあればよかったのかもしれない。
月陽炎での真ですら自らの信念に従って行動してたし、どこか憎めないキャラだったんだけどね。
多分彼女が一番の被害者なんじゃないかな……。
今回のこの「サブキャラがイマイチ活躍してない」ってのはALcotとしては非常に珍しいんじゃないかしら。
個人的に、ALcotは「家族や友人との絆」「ヒロインとのいちゃラブ」「魅力的なサブキャラ」というのが根底にあって、しっかり出来てたと思うので、今回の不完全燃焼はこの一角が崩れてたことが原因かなと。
あとはやっぱり前作の「鬼ごっこ!」が傑作過ぎたのも大きいか。どうしても比較してしまうね。
とまあ、結構辛口かもしれないけど以上が正直な感想。とりあえず色眼鏡的なのが凄いかかってるので、個人的に感じてる上記の三大骨子を抜きにして考えれば、もしかしたら純粋に楽しめるのかもしれない。
ただ、長年ALcotの作品プレイして、新本シリーズからかなりネタ要素が強くなっても作品にそういった要素があったので、どうしてもALcotと言えばそれになってしまう。それを期待してる部分も大きいので、今回は少し残念だったかな。
ちなみに、相当破壊力があったルイ様ですが、残念ながらというかなんというか、玲亜さんに勝つことは出来なかったです。やっぱベクトルが若干違うからな。
現状玲亜さんを超える可能性を秘めてるのは、陽炎雪花の楸さんのみとなってしまった。
早くプレイしてみたいですねw
ALcotの次回作は恐らく10周年記念になる筈。新本三部作のお祭りFDになるのか、それとも単にTHPのFDか、完全新作でいくのか今から楽しみですね。